20世紀の美術と思想

20世紀の美術と思想

20世紀の美術と思想

☆☆☆★★
雑誌『美術手帳』の特集「20世紀の美術100」(2000年12月)と特集「20世紀美術の思想47人」(2001年6月)を纏めたもの。今日は前者を読み終えた。選び方は、フランス、イギリスなどの10地域ごとに、各年代ごとに計100人を集めた。もちろん、偉大な作品、優れた作家は、等間隔にはでてこないのでこのような抽出では、あまりに多くの洩れがあることは明らかである。しかし、一覧に挙がった100作品、100作家をみてみると、このブリコラージュのなかに形や線を見出すことができるから不思議である。とはいえ告白すれば、最初四割ぐらいしか知らなかった(猛省)。評者ごとに、レベルの差はあれど美術評論のひとの文章って独特だなあと思う。ときどき頭のなかに全然定着せずに、気づいたら次の作家にいってしまっていることがある。ところで、地域のなかでイタリアはあるが、スペインはない。ピカソもダリもその他/脱領域のなかに入れられている。かわいそうに。