『希望の書店論』

希望の書店論

希望の書店論

☆☆☆★★
読んだ。おもしろかった。著者は日本で最大の書店ジュンク堂池袋本店の店長を務めた人で、その当時の経験談(書店観からコンピュータとの付き合い方まで)から、図書館ユーザーとしての経験から図書館に関する提言まで。本書は、版元のホームページ上に「本屋とコンピュータ」と題して連載されたコラムに、別媒体での文章や書下ろしを加えたもの。そもそも池袋に縁がないので、ジュンク堂にいくことは年に一回もないので、申し訳ないばかり。それでも本書を読むと書店員という仕事が、顧客と本という登場人物に光を当てる裏方仕事であり、そのための舞台をつくるために「愚直に」仕事をすることが書店員の仕事であると考える著者の熱意ある仕事ぶりがひしひしと伝わってくる。