絵画の歴史―洞窟画から現代まで (1963年)

絵画の歴史―洞窟画から現代まで (1963年)

夕食の買物ついでに近所をうろうろ。高円寺の古楽房さんで、H・W・ジャクソン『絵画の歴史 洞窟画から現代まで』と『アンドリュー・ワイエス展』カタログを購入する。前者は、ヴァーノン・ハイドマイナーの『美術史の歴史』の本で、そのアカデミックで典型的な美術史観が批判的に述べられていたので(逆に)気になっていたのだ。見つけたときには小さくガッツポーズ。学術的な価値はあまり高くない本かもしれないが、それでも今ちょうど探している本に出会う、というのは古本屋めぐりの醍醐味だ。ちなみにこういうことは少なくない。古楽房さんは、昨年末から店外に棚を出していたが、店内は今年になってから。外の棚のイメージから店内が美術系の本とは想像していなかった。ほかにもクリムト等、気になる本が(しかも廉価で)一杯あった。当分通ってしまうかもしれない。

以下、目次

絵のはじまり
洞窟人の魔術画
死者のための絵:エジプト
生者のための絵:クレタ
ギリシア、ローマの絵
中世
西欧の中世初期
都市の起こり:ゴシック芸術
探検と発見
後期ゴシック芸術
イタリア初期ルネサンス
天才の時代
イタリア・ルネサンス
北方ルネサンス
マニエリズモ
光の勝利
イタリアとフランドル
オランダ
スペインとフランス
革命へ
機械の時代
ロマン主義運動
リアリズムと印象主義
後期印象派
現代絵画
表現主義
抽象
幻想

ザ・グランドストーリー。まあ、いちいちいうことでもないけれど、この本のタイトルは『絵画の歴史』であって『西洋絵画の歴史』ではない。いいんですけどね。