29 dicembre

起き掛けに。モンマルトルとモンパルナスという芸術の都パリのなかでも十九世紀後半から二〇世紀前半まで芸術家たちが活動の舞台とした二つの街区、いわば「芸術の村」を豊富な写真と交えて紹介する。というか、ご覧のとおり名前が似ているので、そもそもこの二つの街区の違いに気がついていなかった。ルノアールが描いたムーラン・ド・ラ・ギャレットがあるのはモンマルトル。モディリアーニが毎晩酔いつぶれていたのがモンパルナス。本書は、写真が多いこともさることながら、モンマルトルは紫色、モンパルナスは藍色に本文が彩色されている。残念なのは、いかんせん写真が小さいこと(文庫だしね)。82年の本なので、「AT - 美術・芸術」に分類分けがされている。ところで、昨日の日曜美術館モディリアーニ特集を再放送していた。コメンテータが最初誰か分からなかったけど、実は女優の岸恵子だった。感じの良い方でモディリアーニにたいする愛情はよくわかったが、もうちょっと専門家の話を聞きたかったです。