『残存するイメージ』

残存するイメージ―アビ・ヴァールブルクによる美術史と幽霊たちの時間

残存するイメージ―アビ・ヴァールブルクによる美術史と幽霊たちの時間

I幽霊としてのイメージ 形態の残存と時間の不純
芸術は死ぬ、芸術は再生する―歴史は再開する(ヴァザーリからヴィンケルマンへ)
ヴァールブルク、われわれの幽霊
形態は残存する―歴史は開かれる
〈残存〉、あるいは時間の人類学―タイラーとヴァールブルク
進化論の運命(ヘテロクロニー)
ルネサンスと時間の不純―ブルクハルトとヴァールブルク
〈生きた残滓〉―残存は歴史をアナクロニスム化する
〈残存〉の悪魔祓い―ゴンブリッチパノフスキー
〈歴史の生〉―時間の形態、力、無意識

Ⅱ情念としてのイメージ 断層線と強度の定型表現
運動する時間の地震
〈時間線〉―歴史家は深淵の縁を歩む
文化の悲劇―ニーチェとヴァールブルク
生成の可塑性と歴史のなかの断層
〈力動図〉、あるいは突発の循環
残存する運動の場とベクトル―〈情念定型〉
原定型を求めて
置き換えられる反転性の記憶の身振り―ダーウィンとヴァールブルク
強度のコレオグラフィー―ニンフ、欲望、葛藤

Ⅲ症状としてのイメージ 運動する化石と記憶のモンタージュ
症状という視点―フロイトに接近するヴァールブルク
〈怪物の弁証法〉、あるいはモデルとしての捻曲
イメージもまた過去の記憶に苦しむ
過流、反復、抑圧、事後性、〈示導化石〉、あるいは埋もれた時間の舞踊
ビンスワンガーのもとでのヴァールブルク―狂気における構築
〈残存=感情移入〉、あるいは一体化による認識
感情移入から象徴へ―フィッシャー、カーライル、ヴィニョーリ
症状の力と象徴形式―カッシーラー、ヴァールブルク?
モンダージュ『ムネモシュネ』―タブロー、火箭、細部、間隔
真珠とりのエピローグ

長いっ&「ヴァールブルク」言い過ぎっ!