『都市の詩学 場所の記憶と徴候』

都市の詩学―場所の記憶と徴候

都市の詩学―場所の記憶と徴候

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読んだ。とてもおもしろかった。取り上げられるのはアルド・ロッシ、アビ・ヴァールブルク、森山大道ダーウィン萩原朔太郎ベンヤミン中井久夫など。いったいどういう組み合わせなんだと思うでしょ?でもそこを騙されたと思って読んでみてほしい。彼らの都市経験を扱った具体的な作品や論稿を分析し、そこに「方法ならざる方法」としての「徴候的知」(カルロ・ギンズブルク)による「メタ都市」(中井)あるいは「都市の無意識」の発見過程が見出されていく。

○併せて読みたい

都市の詩学

都市の詩学

同名著作発見。発行も同時期。

パリ―都市の詩学

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ウィーン―都市の詩学 (1973年) (美術選書)

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こうしてみると「都市の詩学」という言葉がインフレ状態にあることがわかる。