『なにも共有しないものたちの共同体』

何も共有していない者たちの共同体

何も共有していない者たちの共同体

☆☆☆★★
読んだ。魅力的なタイトル。しかしこのタイトルから昨今の労働問題(まさしく派遣村!)のことかしらと手につけると、実際は現象学的な哲学書(著者はレヴィナスetcの英語訳者)なのでそこはご注意をば。むしろ、昨今の福祉問題、とりわけ死に行く者を看取ることについて考えさせられる。
○併せて読みたい
無能な者たちの共同体

無能な者たちの共同体

タイトルが似ています。著者の田崎氏は本書でも解説を書いている。

われら瑕疵ある者たち―反「資本」論のために

われら瑕疵ある者たち―反「資本」論のために

なんとなくこれも似ています。