買っちゃった。

我が家もとい我が店にもいよいよディディ=ユベルマンがやってきたYah!Yah!Yah!.

ジョルジュ・ディディ=ユベルマン著 宮下志朗/森元庸介
『ヴィーナスを開く 裸体、夢、残酷 Ouvrir Venus Nudite, reve, crueute』

ヴィーナスを開く―裸体、夢、残酷

ヴィーナスを開く―裸体、夢、残酷

目次

凡例

理想の裸体 メディチ家のヴィーナス
不純なる裸体 貞潔と恐怖のあいだ
罪深き裸体 「女を避けて、生きる」
残酷な裸体 「死そのものが、祝祭に加わっていた」
心的な裸体 刃のごとき魅惑
開かれた裸体 《医師たちのヴィーナス》
訳者あとがき
ディディ=ユベルマン著作リスト
図版一覧
原註

 
目次ページに、前所有者のメモ書き発見。綺麗な筆跡なので許す。ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源』を参考資料に挙げている。どうもありがとうございます。

ついでに買った。

ジョルジョ・アガンベン著 岡田温司/多賀健太郎訳『開かれ』平凡社

これで邦訳はいよいよ残り、『涜神』と『残りの時』かしらん。『スタンツェ』はちくま学芸文庫で買いましたわ。

開かれ―人間と動物

開かれ―人間と動物

ついでに目次。

第一章  動物人
第二章  無頭人
第三章  スノッブ
第四章  分接の秘儀
第五章  至福者たちの生理学
第六章  経験的認識
第七章  分類学
第八章  序列なし
第九章  人類学機械
第十章  環境世界
第十一章 ダニ
第十二章 世界の窮乏
第十三章 開かれ
第十四章 深き倦怠
第十五章 世界と大地
第十六章 動物化
第十七章 人類創生
第十八章 あいだ
第十九章 無為
第二十章 存在の外で

ディディ=ユベルマンの「身体」をキーワードに六つの章が重ね合わされた『ヴィーナスを開く』に対して、一体なんのことか、わけわからんの『開かれ』。悪気はないと思いますが。

この二冊とも装丁がとてもいい。『ヴィーナス』は、山口デザイン事務所(山口信博+笠原直樹)、『開かれ』は、間村俊一

いくつかの理由により、この二つの本を古本屋に売ったのは同一人物かと思われるのですが、確かめるすべはない。