『書物の歴史』
- 作者: エリク・ドグロリエ,Eric de Grolier,大塚幸男
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1992/03/01
- メディア: 新書
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買った。すでに何度かお目にかかっていたが今回「読みたいなあ」と思っていたところでタイミングよく購入。著者は本書を次の文章で閉じている。
いずれにしても、今日あんなに栄えているジャンルである先走りの小説、あの《科学小説》の著者たちは異口同音に予言している。―現在われわれが知っているような形の《書物》は、紀元2000年には、もっと実用的な知識伝達具によって取って代わられるであろうと。しかし、要するに、それは書物に対するまた一つの毀損にすぎないだろう。書物は4万年ないし5万年にわたるその長い歴史の上で、すでに多くの毀損を受けて来たのである。
原著が書かれたのは1954年。すでに紀元2000年から10年近い年月を経た。書物の終わりというテーマは、そもそも書物というメディアをどういう形で定義するかによるよね。