1 gennaio
- 作者: 高階秀爾
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 1981/01
- メディア: 単行本
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半年近く前に読み途中になっていた本をやっつける。最初、いったいぜんたい何を言っているんだかわけがわからなくなる(当然だ)。反省をこめて、以下に目次を書き写す。これだけで「世紀末芸術」が分かった気がする。こういう本は良い本だ。
なおこの本は、昨年、ちくま学芸文庫になった。
内容は以下のとおり
序章 世紀末芸術とは何か
1 転換期の芸術
歴史の盲点―「自由美学」の展覧会―芸術世界の拡大―未来の芸術へ
2 新しい芸術理念
新しいものへの意欲―さまざまな呼び名―汎ヨーロッパ的美学運動
3 頽廃と新生
美の殉教者―怒れる若者たち―社会性の要求―新しい文芸復興第二章 世紀末芸術の背景
1 社会的風土
平和と均衡―不安と緊張―「良き時代」―四大芸術舞踏会事件
2 機械文明の発展
新しい材料と新しい技術―技術者の登場―技術から建築へ―万国博覧会―写真術の発展
3 ジャーナリズムの繁栄
批評活動の隆盛―美術雑誌の誕生―芸術家の協力
4 遙かな国・遠い国
歴史趣味―バロックとロココ―中世への憧れ―ケルト芸術―ジャポニズム第三章 世紀末芸術の特質
1 華麗な饗宴
装飾の復興―レアリスムへの反逆―実用性と装飾性―広告と挿絵
2 魂の深淵
表面と象徴―印象から表現へ―夢と幻想―
3 よく見る夢
夢の女―サロメ―孔雀と睡蓮―仮面―焔と波―華麗なる舞踏
4 音楽性と文学性
音楽への憧れ―詩人たちの世界―百家争鳴第四章
1 象徴主義
象主義への反発―象徴の登場―ルドン―神秘主義の呼声
2 綜合主義
分析から綜合へ―主観と客観の綜合―ゴーガン
3 科学主義
光と色彩の理論―実験心理学―スーラ結び 20世紀への道
新版あとがき
参考文献解題