忘れていたけど

ジョルジュ・バタイユ マリナ・ガレッティ編『聖なる陰謀』ちくま学芸文庫

聖なる陰謀―アセファル資料集 (ちくま学芸文庫)

聖なる陰謀―アセファル資料集 (ちくま学芸文庫)

1930年代、戦争の予感と不安が立ち込める中、時代に抗してバタイユは、新しい宗教を起こそうと秘密結社「アセファル(無頭人)」を結成。そこでは人身の供犠をも企てたとされ、その活動は構成員に秘密の保持を強い、永く秘匿されてきた。深い沈黙とスキャンダラスな伝聞に包まれ続けた「アセファル」。西欧の歴史と文化の最も嫌悪をもよおさせる暗部に深く踏み込んだその探求は、書簡・回状・記録・規約などを網羅したこの資料集により、始めて暗闇から白日のもとに引き出される。聖なるものの再現と新たな共同体を求めて彷徨った人たちの、希望と批判の交錯する記録。本邦初訳。
(文庫背面解説より)